廣田デザイン事務所

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猫との上質な暮らし
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猫家具・猫空間・猫壇
2008年「kabe neko」を発表する際に「猫と共に暮らすための家具」という意味で使用した造語「猫家具」があります。その後、家具だけでなく空間も含めた「猫と共に暮らすための空間」として造語「猫空間」を考えました。そして、猫との暮らしは生前のみでなく新しい関係としてその後も続き、そのための場を「猫壇」と呼ぶことにしました。形式に捉われず自由な発想で使う「猫壇」は仏壇ではなく「仏壇のような小さな家具」です。
猫100%
猫の完全室内飼いは伝染病や交通事故、近隣への配慮などから今や常識となってます。また、猫は広い場所で走り回るといった水平方向の動きよりも、飛び上がったり駆け上がったりの垂直方向の動きをより必要とするため、空間を立体的に使う事で室内空間のみでの生活が可能とされてます。そして、完全室内飼いの猫にとって家はテリトリーであり、猫はそのテリトリーで飼い主より長い時間を過ごします。
そのため、猫と暮らす家は猫との共生空間で、そこに必要なのは飼い主と猫が一緒に使う空間や家具です。そして、それらは人間を対象としたモデュールだけを基に考えるのではなく、猫に合ったモデュールも採用しなくてはいけません。
猫には猫部屋は必要ありませんが、子供がいれば子供部屋を作るように猫のためにある程度の床面積を使うと考えれば、猫との共生空間を充実させれると思います。
猫100歳
人間「人生100年時代」の今、猫も長寿になり20年以上生きる猫も少なくないと言います。猫の20歳は人間の年齢に換算すると約96歳とされていることから、猫も「猫生100年時代」と言っても過言でないかもしれません。
ただ、高齢になることによる体力の低下は猫も人間と同じで、少しずつ運動量が減り、高い所へ上がらなくなり、大きな高低差が障害になります。そのため、0歳から20歳までそれぞれのステージに合った住環境が必要だと考えます。
また「健康寿命」についても同じく当てはまり、高齢になる事で病気のリスクが高まります。「11歳頃から」や「15歳頃から」とシニア猫向けのフードや、様々な病気に対しての予防的なフードが販売されている事からもわかります。症状があまり出ない病気もあるそうですが、普段からよく観察をして変化に早く気付く事が大事です。